このページは、旅行保険について詳しく知りたいオーストラリア人のためのものです。
このページでは以下の内容について知ることができます:
なぜ旅行保険が重要なのか
旅行はいつも予定通りに進むとは限りません。適切な保険は、海外旅行に行く際、パスポートと同様に重要です。予期せぬトラブルが発生した場合は、旅行保険会社に助けを求めることになります。旅行保険会社は金銭的および実務的なサポートを提供してくれます。保険がないと、あなたやあなたのご家族が金銭的に苦しむことになりかねません。
あなたが誰であるか、どこに行くのか、何をするのかに関わらず、必ず保険に加入してください。
なぜ保険が重要なのかについては、CHOICEの旅行保険加入ガイドをご覧ください。
適切な保険の選び方
すべての保険があらゆる事態をカバーしているわけではありません。保険に加入する前に、必ず「金融商品開示文書(PDS)」を読みましょう。PDSには以下のことが記載されています。
- 補償されるもの(補償内容)
- 補償されないもの(除外事項)
- 用語の定義
- 請求手続きの仕組み
- 緊急時のサポート内容
CHOICEの旅行保険加入ガイドには、PDSの読み方や加入前に考慮すべき点についてのアドバイスが掲載されています。
自分のニーズに合った保険を選びましょう。
旅行先を考慮する
特定の国に限定される保険もあれば、世界中をカバーする保険もあります。補償の範囲や費用は、旅行先によって異なることがあります。保険会社は、ある地域や旅行先のリスクについて、他の地域や旅行先よりも懸念している場合があります。
- 旅行するすべての国をカバーする保険を選びましょう。ストップオーバー地点やトランジット地点の国も含めてです。
- 旅行先の現状を確認しましょう。各旅行先の渡航アドバイスに記載されているリスクを読みましょう。各アドバイスレベルの意味を理解しましょう。
- 旅行先のアドバイスレベルが「渡航中止」でないことを確認しましょう。また、予約後にアドバイスレベルが上がった場合のキャンセルが保険で補償されるかどうかも確認しましょう。
旅行期間を決める
旅行保険会社は通常、旅行日数に基づいて見積もりを出します。
- 短期間の旅行を計画している場合は、単発の旅行保険を検討すると良いでしょう。この種の保険は特定の日数をカバーします。
- 頻繁に旅行する場合や長期間の旅行をする場合は、年間マルチトリップ保険を検討しましょう。その方が便利でお得な場合があります。
マルチトリップ保険やクレジットカード付帯保険には、旅行日数を制限している場合があります。追加料金を支払って日数を延長できる保険もあります。契約の細則を確認してください。
シングルトリップ保険と年間マルチトリップ保険のCHOICEレビューを比較しましょう。
現地で何をするかを考慮する
保険会社は標準的な保険から多くのアクティビティを除外しています。クルーズやスキーといった一般的なアクティビティでさえも含まれない場合があります。予定しているアクティビティがカバーされるように追加料金を支払うか、専門の保険に加入する必要があるかもしれません。契約の細則を確認してください。
- 含まれるアクティビティと除外されるアクティビティのリストを確認しましょう。
- アクティビティの定義を確認しましょう。例えば、一定の高度以上での山歩きが登山とみなされる場合があります。
- アクティビティによっては追加の補償を支払う必要があるかもしれません。スキー、バンジージャンプ、スキューバダイビング、ハイキング、オートバイの運転などがこれに該当します。
- 車の運転を予定している場合、保険が適用されるか、追加料金を支払うことで補償されるかどうかを確認しましょう。レンタカー会社の保険に加入するよりも、旅行保険会社を通じて保険に加入した方が安くなる場合があります。
長期で海外に居住する場合、オーストラリアの保険会社ではカバーされないことがあります。ビザの条件によっては、現地の健康保険に加入する必要があるかもしれません。必ず確認してください。
自分の年齢や健康状態を考慮する
旅行保険は、病気やけがをした場合に不可欠です。オーストラリア人が、海外で予期せぬ高額な出費を強いられるのは、たいてい医療サービスです。ほとんどの国では無料または助成金による治療は受けられません。通常、本人または保険会社が全額負担しなければなりません。
- 一部の国の病院では、前払いをしなかったり、保険情報を提示しないと治療を拒否されることもあります。たとえ命に関わる場合であってもです。
- 相互医療協定を結んでいる国の病院では、緊急時に治療を受けることができる場合があります。しかし、それでも費用の一部を支払わなければならない場合があります。
高齢者の場合や既往症がある場合
年齢や健康状態は、必要な保険の種類や費用に影響します。既往症がある場合は特にそうです。
- 専門の保険会社を見つける
- 自分の症状に保険が適用されるか不安な場合は、保険会社に確認しましょう。
- 保険会社は健康診断を求めることがあります。
- ほとんどの保険には年齢制限があります。高齢のオーストラリア人は、通常保険料が高くなります。
既往症がある場合、保険に加入するのが難しくなる可能性があります。以下が必要となるかもしれません。
- 専門の保険会社を見つける
- 持病とは関係のない状態を補償する保険に加入する。
保険に加入しておらず、医療費が支払えない場合
保険に加入していない場合、治療費は自己負担しなければなりません。支払えない場合は、家族や友人にお金を貸してもらうことになります。医療費を支払わないと、次のような事態に陥る可能性があります。
- 逮捕または投獄される
- 支払うまで出国できない
- すでに出国していても、病院から訴えられる。
オーストラリア政府があなたの医療費を支払うことはできません。
貴重品の価値を見積もる
A旅行保険は、携行品および貴重品の紛失、損傷、盗難の際の補償を提供できます。
一部の保険会社は、緊急に必要な場合、旅行中でも代替品を手配してくれます。
高価な物品は保険料が高くなる可能性があります。何を携行するのかをよく考えましょう。紛失、盗難、損傷した場合、それらの交換にかかるであろう費用を見積もりましょう。
貴重品の補償に関しては、保険の内容はさまざまです。多くの場合、各物品の価値に制限があります。貴重品の補償を追加する費用は、数百ドルから数千ドルまで幅があります。
- 携行品補償の物品別限度額を確認しましょう。貴重品を補償するために追加の保険が必要になるかもしれません。
- 免責額を確認しましょう。多くの保険で、免責額が携行品の価値より高くなります。免責額を減らす、または無くすために追加料金を支払うことを検討しましょう。
- 高価な物品を携行しないのであれば、携行品補償の少ない保険や限度額の低い保険を選ぶことで保険料を節約できます。または、医療のみを補償する基本保険を選ぶのも一つの方法です。
PDSで保険の細則を必ず確認しましょう。除外される事項や補償される状況を確認しましょう。
盗難防止に関するアドバイスもご参照ください。
色々と調べて自分に合った保険を選ぶ
多くの保険会社がさまざまな保険を提供しています。最も重要なことは、あなたとあなたの旅行に必要なものを補償する保険を選ぶことです。
自分のニーズに合っているかどうかを確認せずに最も安いオプションを選びたくなる誘惑に負けないでください。これは無料のクレジットカード付帯旅行保険にも当てはまります。自分の特別なニーズを考えたうえで、PDSを読みましょう。自分のニーズに合っていなければ、お得とは言えません。
- 「Find an Insurer」でオプションを探し、比較しましょう。
- CHOICEの旅行保険加入ガイドを読みましょう。レビューをチェックしましょう。
- 必要な補償が含まれている保険に選択肢を絞ります。
- 最終候補に残った保険のPDSを読みます。保険によっては除外される状況や項目があることに驚くでしょう。
自分に合った保険を選び加入します。保険に加入する際は、必ず前もってすべてを申告してください。そうしないと、保険が無効になる可能性があります。
総合旅行保険
総合旅行保険は多くのことを補償します。この種の保険は、ほとんどの人のほとんどの状況に対応しますが、すべてを補償するわけではありません。高価な物品を携行する場合は、保険会社の追加オプションや物品別限度額の引き上げを検討することも必要かもしれません。
追加料金を支払うことなく、標準的な保険で多くのものが補償される保険もあります。例えば、総合保険には、スキーやスキューバダイビングを補償するものもあります。他の保険では、これらの活動に対して追加料金を支払わなければなりません。
CHOICEのレビューで、シングルトリップ保険と年間マルチトリップ保険を比較しましょう。
基本的な旅行保険(医療のみ)
基本的な保険は、バックパッカーや格安旅行者に人気の選択肢です。一般的に、高価な物品を携行せずに軽装で旅行し、最も安価なオプションを求める人向けです。
基本的な保険でも、健康や医療の緊急事態は補償されます。
基本的な保険は、通常、携行品やキャンセル費用を補償しません。補償したとしても、条件は厳しく、請求限度額はかなり低くなります。通常、総合保険よりもはるかに高い免責額が設定されています。
クレジットカード付帯旅行保険
一部のクレジットカードには無料旅行保険が付帯しています。無料オプションを選ぶ前に、以下の点を確認しましょう。
- 補償内容
- 補償額
- 保険を有効にするために必要なこと
クレジットカード付帯保険は、ほとんどの総合保険と異なります。多くの場合、補償される状況が少なく、物品別限度額も低く設定されています。この無料オプションを選ぶ前に、PDSを読みましょう。総合保険のPDSと比較して、何が補償されるのかを理解しましょう。
CHOICEのクレジットカード付帯旅行保険のレビューを読む。
クレジットカード付帯保険の有効化
通常、保険を「有効化」する必要があります。無料オプションを選択する前に、有効化する方法を銀行に確認しましょう。すでに有効化されていると思い込まないでください。海外で必要な時に保険がないという事態になりかねません。
キャンセルと遅延
予定は変わるものです。渡航情報のアドバイスレベルも同様に変わります。旅行保険は、予定を変更する必要がある場合にキャンセル費用を補償することができます。
保険が何を補償しているかを確認しましょう。保険に加入する前にPDSを読みましょう。
キャンセル補償の詳細については、CHOICEの旅行保険ガイドを参照してください。
保険が適用されないケース
何が補償されるかは加入する保険の種類によって異なりますが、通常、以下のような状況では補償されません。
- 法律に違反した。例えば、原付きバイクにヘルメットを着用せずに乗った。
- アルコールや薬物の影響下にあった。血中アルコール濃度が低くても、保険金請求が拒否されることがあります。
- 除外されている活動を行った。例えば、加入している保険でスキーが明確に除外されているにもかかわらず、スキーをして足を骨折した。
- 「渡航中止」の旅行先において。
Aまた、以下のような場合に保険が適用されることは稀です。
- 放置した物品の盗難
- 事前申告しなかった既往症が関連する保険金の請求
オーストラリア政府による支援
オーストラリア政府が海外のオーストラリア人を支援できる方法や時期には制限があります。オーストラリア政府が支援できること、できないことを理解するために、領事サービス憲章をお読みください。
あなたに代わって各種費用を支払うことはできません。
旅行中は自分の状況に責任を持たなければなりません。これには金銭面も含まれます。領事サービスは、問題が発生してお金が必要になった場合の「バックアッププラン」ではありません。海外に旅行するすべてのオーストラリア人は適切な旅行保険に加入するようにしてください。
さらに詳しく読む
- 渡航先や経由地の旅行アドバイスを読む。
- 出発前に旅行の基本を学ぶ。
- 障害をお持ちの旅行者のためのアドバイスを読む。これには旅行保険への加入も含まれます。
- オーストラリア政府がどのように、そしてどのような場合に支援できるかを理解する。領事サービス憲章を読む。
こちらもご覧ください
- 旅行保険加入ガイドとレビュー(CHOICE)を読む。
- 無料の保険が必ずしもお得とは限りません。クレジットカード付帯旅行保険のレビュー(CHOICE)を読む。
- 「Find an Insurer」(Insurance Council of Australia)でオプションを探し、比較する。